三連休からの復活

台湾から帰って来て、即3連休だったのは有り難かった。台湾に三週間滞在していて、休めたのが殆ど1日だけだったと思う。

基本的に出張は嫌いではない筈だけど、二ヶ月の間に総計6週間の出張。プライベート時間が殆ど無かった上に、会社の食堂の味に少々飽きが来ていた。どの料理も油がふんだんに使われているので、それで胃がもたれてしまう。よく、イタリアへ旅行へ行くと、何でもオリーブオイルが使われて拒絶反応が起きると言うが、それに近いものかもしれない。

心の中にそんな拒絶反応が起きそうになっていたのを感じていた。この拒絶反応の気持ちを認めてしまうと、心に大きなシコリが出来そうだったので、出来るだけそれを考えないようにしていた。

人間、その時自分が置かれた立場を素直に受け入れ、そこに嫌悪、憎悪の気持ちを持たなければ、大抵の状況は乗り越えて行ける。

一度でも、「この仕事は嫌だ」「この場所へは行きたくない」という自分の心を認めてしまうと、その気持ちは加速度的に増幅されて、自分の行動にすら支障を来してしまう。例えれば、一握りの小さな雪の固まりが、雪の斜面を転がり続けるうちに巨大な雪玉となって、最後には雪崩の原因にすらもなる。

「不平、不満を言わず、どんな仕事も感謝して受けなさい。」というのは、宗教的、道徳的観念だけではなく、実際に実益を伴った智慧であると日頃思っている。

似たような例えに「人を恨めば穴二つ」というのもある。

誰かに恨みを持つような状況に陥ったとしても、そこから恨み続ける事と、忘れる事で、その人の生き方はかなり違ったものとなる。

事実、私は過去に親友のNに強い恨みを抱いた時期があった。その結果、苦しんだのは自分であった。彼と連絡を取るのも、取られるのも苦痛の時期があった。その陰惨な日々、自分は人を恨む事が、結局は自らを多いに苦しめるだけである事を悟った。

幸い、親友Nとは和解し、それをきっかけに更に友情が深まった事を今は実感している。

一度、何かの考えに心が捉えられると、心の柔軟性が奪われ、良くない方向へ進んでいってしまう。それを防ぐには、日頃から自分の心に注意を向け、小さな不満の時期からその芽を処理して行く以外に無いのかもしれない。

マインドコントロールと書くと「洗脳」なんていうネガティブな印象になってしまうが、こういう事こそが、本当にマインドコントロール。心の制御なのだと思う。

世界は変わらない。結局は自分が変わるしかない。自分の心を柔軟にする事こそが、自分を生かし、楽に生きる手段なのだと思う。

三連休を終え、今週から仕事が新しい局面を迎える。心をリセットして新しい日々に挑戦していきたいと思う。