OLPC再び

最近、ASUS EeePCが欲しい。

台湾へ出張に行った時にEeePC900を買う寸前まで行ったのだが、OSが中国語版だった事と、中文キーボードなのが何となく精神的障害となって諦めた。

それに、来週にはEeePC901の発表が控えている上に、COMPUTEXでは各社一斉にUMPCが発表になるようなので、自重という所。

この市場では日本メーカーの出る幕がない所に時代の流れやらいろいろと思う所があるのだけれども、今回は置いておく。

さて、そんなEeePC欲しい熱がちょっと下がって来ると、自宅にあるアレが脳裏によぎる。去年の暮れに熱病にうなされたようにして買ったOLPCのXOである。

ハードウェアとしての出来は個人的に気に入っているものの、やはり標準UIであるSugarは大人が使う上では少々やっかいな代物であるのは事実。元々Linux使いでもない私にはハードルが高すぎた。もっとも、買う前からそうなるであろう事は予想していのだけれども、ネグロポンテ教授の理念に共感を覚えてのお布施だからと半ば諦めて放置していた。

そんな背景なので今頃になってネットで調べてるると、案の序XO向けの代替えOSが登場している。Puppy-LinuxUbuntuが有力のようだ。

特にUbuntuOLPC Wikiでも手順が詳細に書かれている上に、Ubuntu-mobileというUMPC向けのパッケージも用意されているとの事なので、この際OLPCUbuntuを入れる事を決心する。

ところが、ここから少々道が長かった。

まず、OLPC XOは出荷状態ではOSの入れ替えが出来ない。教育用コンピュータなので、生徒が勝手にOSの入れ替えまで出来ないようにと考えたのか、Developer-keyなるものを手に入れないといけないらしい。

手順はOLPC wikiに載っていたのでその通りにやるも、"Page Not Found"的なメッセージが出て来て進まない。

どうやらネットワークに繋がっていないと駄目だと悟り、今度はインターネット接続をする事にしたのだが、ここからがまた長い。

OLPCは基本無線アクセスのみを考えていて、アクセスポイントはWAPが必須。セキュリティ上、自宅のAPはWPA-PSKなのでこれをWAPに変えるには少々抵抗がある。

一応、OLPC WikiではWPA-PSKを使った方法も提示してあるのだけれども、手順がやっかいな上に、その通りにやってもどうもうまく動かない。Linuxに多少は精通してないと細かい部分の調整が出来ないので、早々に諦める。

そうなると、USB接続のEthernetアダプタを使って優先接続するのが確実という事で、以前Fry'sで$5で買ったAirlink101を引っ張りだして来て接続。ただ接続しただけであっけなくインターネット接続が出来た。

所定の手段を経て、Developer-keyのリクエストを完了する。ただ、即日発行ではなく、1日待たなければいけない。一応、運営側でリクエスト者の認証を行うのだろう。

翌日、Developer-keyを受けとうろとOLPC XOを立ち上げたのだが、おかなしな事にインターネットに接続出来ない。

試行錯誤の結果、どうもEthernetアダプタのネットワーク設定が正しく設定されてないらしい。前日はなんら問題なかっただけに不可思議極まりない。

そこでまたOLPC wikiでUSB Ethernetアダプタの項目を熟読し、あれこれ試すうちに2日も経過してしまった。

このページを参考にした。
http://wiki.laptop.org/go/USB_ethernet_adaptors

最後はなんとか/etc/resolv.confにマニュアルでルータのアドレスを書き換える事で無事にネット接続が出来るようになり、所定の手段で無事にDeveloper-keyの取得に成功。

Developer-keyなんて言うから具体的にはどんなものかと思ったら、どうも所定のサイトからライセンスキーのようなものをダウンロードしてきて、OLPC XO内のフラッシュ領域に書き込むようだ。

ここまでやって、やっとUbuntuをインストールする準備の一つが終わったところ。先はまだ長そうだ。